“揚屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あげや53.8%
あがりや46.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(二人は向うへ行きかゝる時、下のかたよりお作、十八九歳、祇園町の揚屋あげやの娘、派手なこしらへにて、手に桃の花を持ちて出づ。)
近松半二の死 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
で、その奈良屋茂左衛門がまだ浦里を身請けしない前の、ある春の日のことであったが、取り巻を連れて吉原の新町の揚屋あげやで飲んでいた。
紅白縮緬組 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
と、みな同心部屋を出払って、ひろい役宅、吟味所、各詰所、揚屋あがりや、仮牢、不浄門の裏の空地など、おもいおもいさがし廻った。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かけたりけるかくて七すけとおうめは家主へあづ粂之進くめのしん揚屋あがりやいり喜八伊兵衞いへゑらうもどされけりさて翌日よくじつ大岡殿登城とじやうありて月番の御老中ごらうぢう松平右近將監殿まつだひらうこんしやうげんどの御逢おあひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)