“はぐろどぶ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
歯黒溝50.0%
鉄漿溝50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『註文帳』は廓外の寮に住んでいる娼家の娘が剃刀かみそりたたりでその恋人を刺す話を述べたもので、お歯黒溝はぐろどぶに沿うた陰欝な路地裏の光景と
里の今昔 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
吉原田圃の全景を眺めるには廓内京町かくないきょうまち一、二丁目の西側、お歯黒溝はぐろどぶに接した娼楼しょうろうの裏窓が最もそのところを得ていた。この眺望は幸にして『今戸心中』の篇中にくわしく描き出されている。
里の今昔 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
吉原土手で辻斬にあったやつがお鉄漿溝はぐろどぶの中へころげこんで、そこに三年三月みつきつかっていたというようなおんぼろ駕籠。
顎十郎捕物帳:23 猫眼の男 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)