“娼楼”の読み方と例文
読み方割合
しょうろう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浮世絵における和蘭画オランダが幾何学的遠近法の応用は既に正徳しょうとく享保頃に流行せし劇場内部の光景または娼楼しょうろう大広間見通しの図等においてこれを見たりしといへども
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
大鳥居をくぐったところに、五六軒の娼楼しょうろうが軒をならべ、遊覧地だけに、この土地よりも何か情緒じょうしょがあるように思われ、そんな話をしてから、風呂ふろへ行ったのだったが
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
帰りに四馬路スマロという道を歩く。油絵の額を店に並べて、美しく化粧をした童女の並んでいる家がところどころにある。みんな娼楼しょうろうだという。芸妓げいぎ輿こしに乗って美しい扇を開いて胸にかざしたのが通る。
旅日記から (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)