“しょうろう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鐘楼80.0%
娼楼10.0%
檣楼7.5%
哨楼2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
越前永平寺えちぜんえいへいじ奕堂えきどうという名高い和尚おしょうがいたが、ある朝、しずかに眼をとじて、鐘楼しょうろうからきこえて来るかねに耳をすましていた。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
大鳥居をくぐったところに、五六軒の娼楼しょうろうが軒をならべ、遊覧地だけに、この土地よりも何か情緒じょうしょがあるように思われ、そんな話をしてから、風呂ふろへ行ったのだったが
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
このクイクイ岬は、まるで戦艦の檣楼しょうろうのような形をしていた。つまり、細長い要塞だと思えばいいのだ。しきりに、硝煙のようなものが、あがっている。
火星兵団 (新字新仮名) / 海野十三(著)
……背中には革で作った哨楼しょうろうが太い革紐でしばり付けられて、その中から四人の射手が、松脂まつやにと麻緒をめた火矢を投げるのであった。
大衆文芸作法 (新字新仮名) / 直木三十五(著)