“しゅろう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鐘楼80.0%
酒楼20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これをきいてぼくたちむら子供こどもは、わっと歓呼かんここえをあげた。みなつきたいものばかりなので、吉彦よしひこさんはみんなを鐘楼しゅろうしたに一れつ励行れいこうさせた。
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
やがて仏殿にも廻廊づたいにとうとう燃え移ります。それとともに、大して広からぬ境内けいだいのことゆえ、鐘楼しゅろうも浴室も、南ろくの寿光院も、一ときに明るく照らし出されます。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
酒楼しゅろうのぼりてもよる少しくけかかると見れば欄干らんかんに近き座を離れて我のみ一人葭戸よしどのかげに露持つ風を避けんとす。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
明るい花にうずめられた谷もあって、それからずっと岸の方は平らに開けて、酒楼しゅろうの綺麗なのも幾戸いくこかあり、士女老幼、騎馬の人、閑歩かんぽの人、生計にいそしんでいる負販ふはんの人
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)