“のみや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
旗亭12.5%
料理屋12.5%
酒場12.5%
酒屋12.5%
酒店12.5%
酒楼12.5%
酒館12.5%
野宮12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぎゆくほどに、村の漁師町が望まれてきた。旗亭のみやの旗も見える。橋畔の家々の洗濯物ほしものも見える。みよしはずんずん岸へ寄せていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「まア、お上がンなすって。いや、いっそ、の向う浦へ行きましょうや。ちょッとおつな旗亭のみやがありますぜ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「鶴屋だ。料理屋のみやの鶴屋——」
野槌の百 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
現在、陸上おかでは酒場のみやでも税関でも海員ふね奴等やつらが寄るとさわるとそのうわさばっかりで持切もちきってますぜ。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「おなつかしいやら、あの節のお礼やら……。ま、何から申していいか分りません。ちょっと、そこらの酒屋のみやまでお顔を拝借できますまいか」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
朱富は酒店のみやの一亭主だが、稼業柄かぎょうがら、日常よく人間に接して、世間や人間の機微きび本質によく通じているせいか、どうして、なかなかな才気だった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
渭州いしゅうでも街なかの州橋しゅうきょう橋畔きょうはんに、潘飯店はんはんてんという酒楼のみやがある。まず魯達ろたつから先に入った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かど酒館のみやの階上では、たくさんな顔が、鈴なりに見物している。中に、石秀せきしゅうの異様なる双眼も光っていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし宿まると云ったところで、人家もなければ野宮のみやもない。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)