旗亭のみや)” の例文
ぎゆくほどに、村の漁師町が望まれてきた。旗亭のみやの旗も見える。橋畔の家々の洗濯物ほしものも見える。みよしはずんずん岸へ寄せていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「まア、お上がンなすって。いや、いっそ、の向う浦へ行きましょうや。ちょッとおつな旗亭のみやがありますぜ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「痩せ我慢しなさんな。銀子ぎんすのちょっとやそっと、受けても辞しても、晁家としては、おなじこった。まず、それは貰って、旗亭のみやの借金でも返しておくほうが上策というもんじゃよ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)