“思量”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はからひ28.6%
しあん14.3%
おもひはかる14.3%
しりやう14.3%
しりょう14.3%
はかりしる14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
永遠とこしへ思量はからひによりて我等の後方うしろなるかの水の中樹の中に力くだる、わがかく痩するもこれがためなり 六一—六三
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
... とく思量しあんして返答せよ」ト、あるいはおどしあるいはすかし、言葉を尽していひ聞かすれば。聴水は何思ひけん、両眼より溢落はふりおつる涙きあへず。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
此話このはなし雪国の人すらしんじがたくおもへども、つら/\思量おもひはかるに、十月の初雪より十二月廿五日までおよその日数ひかず八十日のあひだに五尺づゝの雪ならば、廿四丈にいたるべし。
不思議な事に、さうするや否や、先生の思量しりやうは、ストリントベルクを離れてしまふ。その代り、一しよにその岐阜提灯を買ひに行つた、奥さんの事が、心に浮んで来る。
手巾 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「だがねえ」と玄女は思量しりょう深く「私達の四ツ塚の隠家を、突き止められたら大変だよ、あの見幕なら家の中へ、きっと切り込んで来るからねえ」
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
おもふに此山なかばより上は岩をほねとしてにくつちうす地脉ちみやく気をつうじて破隙われめをなすにや、天地妙々の奇工きこう思量はかりしるべからず。