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思遣
読み方 | 割合 |
おもいや | 56.0% |
おもいやり | 20.0% |
おもひや | 16.0% |
おもひやり | 8.0% |
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容体がさも、ものありげで、鶴の一声という
趣。
掙き騒いで呼立てない、非凡の見識おのずから
顕れて、
裡の面白さが
思遣られる。
婆々じみるッて芳さんはお笑いだが、芳さんなぞはその
思遣があるまいけれど、
可愛い児でも亡くして御覧、そりゃおのずと
後生のことも思われるよ。
處を
惣領が
甚六で、
三男が、
三代目の
此の
唐やうと
來た
日には、
今はじまつた
事ではなけれど、
親たちの
迷惑が、
憚りながら
思遣られる。
おふくろは眼でもつて、些と
忌々しさうにして見せたが、それでも
慍りもしないで、「お前は眞ンとに
思遣が無いんだよ。」と
愚痴るやうにいふ。