“甚六”の読み方と例文
読み方割合
じんろく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところ惣領そうりやう甚六じんろくで、三男さんなんが、三代目さんだいめからやうとには、いまはじまつたことではなけれど、おやたちの迷惑めいわくが、はゞかりながら思遣おもひやられる。
麦搗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
背もいちばん高いし、ぜんたいがおっとりしていて、いつか十太夫が土田に、女でも総領の甚六じんろくというのかな、と訊いたことがあるし、妹の二人はかげで「ぐず」と云っているそうであった。
饒舌りすぎる (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
水戸の甚六じんろく、困ったものだよ
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)