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思遣
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おもいやり
ふりがな文庫
“
思遣
(
おもいやり
)” の例文
婆々
(
ばばあ
)
じみるッて芳さんはお笑いだが、芳さんなぞはその
思遣
(
おもいやり
)
があるまいけれど、
可愛
(
かわゆ
)
い児でも亡くして御覧、そりゃおのずと
後生
(
ごしょう
)
のことも思われるよ。
化銀杏
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一と口にいえば二葉亭は家庭の主人公としては人情もあり
思遣
(
おもいやり
)
も深かったが、同時に
我儘
(
わがまま
)
な
気難
(
きむず
)
かし屋であった。
二葉亭追録
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
それだから安達はさぞ愉快だろう、
縦令
(
たとい
)
苦痛があっても、その苦痛は甘い苦痛で、自分の頭の奥に潜んでいるような苦い苦痛ではあるまいという
思遣
(
おもいやり
)
をなすことを禁じ得ない。
ヰタ・セクスアリス
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
人が知らないと思ってさ、薬を飲ませてさ、そのせいで、
私
(
わたい
)
逢えないんじゃありませんか、命もいらない人よ。あんまり
思遣
(
おもいやり
)
がない、何が気に入らないで、人形を壊したのよ、よ。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
私
(
わたくし
)
が話を聞いてくれそうなものには謂いました処で
思遣
(
おもいやり
)
にも何にもなるものじゃあございません、旦那様が聞いて下さいましたので、私は半分だけ、荷を下しましたように存じます。
政談十二社
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
思
常用漢字
小2
部首:⼼
9画
遣
常用漢字
中学
部首:⾡
13画
“思”で始まる語句
思
思召
思出
思案
思惑
思惟
思慮
思想
思切
思入