“気難”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きむずか25.0%
きむず18.8%
きむつか18.8%
きむづか12.5%
きむづ12.5%
きむつ6.3%
きむづかし6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
厭々いやいやであったが、持物といっては金属性の球だけをポケットにして、饒舌おしゃべりなAや気難きむずかし屋なBと共々打ち連れて、先ず都をして旅にのぼった。
吊籠と月光と (新字新仮名) / 牧野信一(著)
とかくに気難きむずかしくて機嫌の取りにくかったのは、家人からでさえ余り喜ばれなかったのを以てもその人となりを知るべきである。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
中橋氏は二三度それを口のなかで読みかへしてゐるうち、嬉しさに覚えずほころびかゝる口もとを強くし曲げるやうにして気難きむつかしい顔をこしらへた。
浅子夫人はまた島田や丸髷まるまげの日本髪が嫌ひだ。婦人会などで、若い大人達の丸髷姿が目に入ると急に気難きむづかしくなつて
それにしても、この人は、他人に対しては、それは親切に、優しく調子よくしながら、何故なぜかうまで私には気難きむづかしいのであらう。
リンカンといへば、気難きむつかしい顔をしてゐる癖に、戯談ぜうだんが大好きなので名高い政治家だが、ある時知合ひの国会議員が訪ねて来た時、あいにくと風邪をひき込んで鼻をつまらせてゐた。
「ぢや、口喧うも、気難きむづかしうもなうたら、どうありますか」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)