“厭々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いやいや74.1%
あきあき14.8%
いまいま3.7%
いや/\3.7%
エンエン3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
健三は厭々いやいやながら同じ答を繰り返すより外に仕方がなかった。しかしそれが何故なぜだか彼らを喜こばした。彼らは顔を見合せて笑った。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
応仁の乱れが始まって以来の東奔西走で、古い馴染なじみを訪ねる暇もなかったのである。自分としては戦乱にはもう厭々あきあきしている。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
お定は顔を赤くしてチラと周囲を見たが、その儘返事もせずうつむいて了つた。お八重は顔を蹙めて厭々いまいまし気に忠太を横目で見てゐた。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
かれつてうごしました、福鼠ふくねずみ其後そのあといてきました、三月兎ぐわつうさぎ福鼠ふくねずみ場所ばしようつりました、あいちやんは厭々いや/\ながら三月兎ぐわつうさぎところきました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
厭々エンエントシテ夜飲ス
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)