“いや/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
否々62.5%
嫌々12.5%
不可也6.3%
厭々6.3%
可厭々々6.3%
忌嫌々々6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三田が否々いや/\といふつもりで首を横に振ると、子供もそれをうち消すやうに頭を横に振る。三田はすつかり參つてしまつて、思はず苦笑した。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
二度目に目をけた時には、大きな音の呼鈴ベルが鳴つてゐた。娘達は起きて着物を着てゐた。まだ夜は明け初めてはゐなかつた。部屋の中には一つ二つかすかながついてゐた。私も嫌々いや/\ながら起きた。
不可也いや/\二人とまりなば両親おやたちあんじ給はん、われはかへるべしなど、はなしのうちなく乳房ちぶさくゝませつゝうちつれて道をいそぎ美佐嶋みさしまといふ原中にいたりし時
かれつてうごしました、福鼠ふくねずみ其後そのあといてきました、三月兎ぐわつうさぎ福鼠ふくねずみ場所ばしようつりました、あいちやんは厭々いや/\ながら三月兎ぐわつうさぎところきました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
松公は無論本氣ではなかつたらしいが、女が容易に放さぬので、可厭々々いや/\ながらも自由になつてゐた。其事が何時いつ薄々金かねの耳へ入つた。かねの足は、何時かバツタリ絶えてしまふ。
絶望 (旧字旧仮名) / 徳田秋声(著)
小声こごゑ陰徳いんとくでも乞食こじきの足を洗ふのは忌嫌いやでございますなア。とグヅ/\ひながら、忌嫌々々いや/\足を洗つてる。