“いな/\”の漢字の書き方と例文
語句割合
否々100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
半左衞門は大いににくく思ひ否々いな/\其口上は幾度いくたび申すも同じ事なり決して申譯には相成ずなほ追々呼出すべしと云るゝ時手代の者立ませいと聲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
進んで答ふらく、「其の方法は五倫五常の道を守るに在ります」と。翁は頭をつて曰ふ、否々いな/\、そは金看板きんかんばんなり、表面うはべかざりに過ぎずと。因つて、左の訓言をつゞりて與へられたりと。
遺教 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
殺害いたしたるおぼえ一かうに御座なく候と申立ければ大岡殿否々いな/\覺えの無とは云せぬぞ公儀おかみに於て證據しようこのなきことを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
きはめ其夜兩國橋へ行きすでに身をなげんとたりしとき小提灯こちやうちんを持ちたる男馳寄かけよつてヤレまたれよと吉之助をいだとゞめるに否々いな/\是非死なねばならぬ事あり此所ここはなしてと云ふを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)