“金看板”の読み方と例文
読み方割合
きんかんばん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紳士が事務所の中へ消えてしまってから、そこの金看板きんかんばんを見ると、目羅めら眼科、医学博士はかせ目羅聊齋りょうさいしるしてありました。
目羅博士の不思議な犯罪 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
家は、城下から身延街道みのぶかいどうに近い西青沼のはずれで、家は小さい機屋はたやで、機屋のほかに、御岳おんたけの百草という薬の金看板きんかんばんを出しているという話——そんな話もおぼえている。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
進んで答ふらく、「其の方法は五倫五常の道を守るに在ります」と。翁は頭をつて曰ふ、否々いな/\、そは金看板きんかんばんなり、表面うはべかざりに過ぎずと。因つて、左の訓言をつゞりて與へられたりと。
遺教 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)