“庵看板”の読み方と例文
読み方割合
いおりかんばん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこには笛をふいている飴屋もある。その飴屋の小さい屋台店の軒には、俳優の紋どころを墨や丹や藍で書いた庵看板いおりかんばんがかけてある。
島原の夢 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
(もう一つ、小屋の左っ手に、水野好美以下、十五六枚の庵看板いおりかんばんの並べられた外には)
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
役者の名を書きつらねた庵看板いおりかんばんもなく、ひっそりと木戸をおろした劇場や、その前の、人通りもまれな広い道の上に、ひるちかい晩夏の日が、ぎらぎら照りつけているさまは、云いようもなくものわびしい
山彦乙女 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)