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否々
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いや/\
ふりがな文庫
“
否々
(
いや/\
)” の例文
申
述
(
のべ
)
ければ後藤は
否々
(
いや/\
)
其樣に禮を云ふには及ばず夫よりは
先
(
まづ
)
貴殿の
疵所
(
きずしよ
)
の
手當
(
てあて
)
致されよと申に後藤は某の疵は
僅
(
わづ
)
かばかりなりと云ふを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
三田が
否々
(
いや/\
)
といふつもりで首を横に振ると、子供もそれをうち消すやうに頭を横に振る。三田はすつかり參つてしまつて、思はず苦笑した。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
同じ
長家
(
ながや
)
に
居
(
い
)
る重二郎の母を
助
(
す
)
けようと思ったが、
否々
(
いや/\
)
先程又作が箱の中へ入れて隠した書付が、
万一
(
ひょっ
)
として
彼
(
か
)
の三千円の預り証書ではないか
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
御拂
(
おはらひ
)
になるなら」と
少
(
すこ
)
し
考
(
かんが
)
へて、「六
圓
(
ゑん
)
に
頂
(
いたゞ
)
いて
置
(
お
)
きませう」と
否々
(
いや/\
)
さうに
價
(
ね
)
を
付
(
つ
)
けた。
御米
(
およね
)
には
道具屋
(
だうぐや
)
の
付
(
つ
)
けた
相場
(
さうば
)
が
至當
(
したう
)
の
樣
(
やう
)
に
思
(
おも
)
はれた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
或は今夜此筆を擱く迄には、何等か解決の
端
(
はし
)
を發見するに到るかも知れぬが、……
否々
(
いや/\
)
、それは望むべからざる事だ。
葬列
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
「
否々
(
いや/\
)
、この石田清左衞門は
木偶
(
でく
)
のやうなものだ。お前に
操
(
あやつ
)
られて踊つただけの事ではないか」
銭形平次捕物控:035 傀儡名臣
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
先生
(
せんせい
)
を他国の人と
眼解
(
みてとり
)
欺
(
あざむき
)
てたばこの火を
借
(
かり
)
たるならん、
可憎々々
(
にくむべし/\
)
「
否々
(
いや/\
)
にくむべからず、
吾
(
われ
)
たばこの火を
借
(
かし
)
て美人にえん(烟縁)をむすびし」と
戯言
(
たはふれ
)
ければ、岩居
手
(
て
)
を拍て大に笑ひ、先生
誤
(
あやまて
)
り
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
後藤は
止
(
とゞ
)
め
否々
(
いや/\
)
打擲
(
ちやうちやく
)
なして
若
(
もし
)
打處が惡く殺しもなさば死人に口無却つて
面倒
(
めんだう
)
なり先々拙者の連こそ幸ひ某しに
任
(
まか
)
すべし面白き計らひあり命を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
否だろうけれども
性来
(
せいらい
)
怜悧
(
りこう
)
の生れ付ゆえ、否だと云ったらば奉公も
出来難
(
できにく
)
い、辛く当られるだろうと云うので、ま手前も
否々
(
いや/\
)
ながら己の云うことを聞いてくれた処は
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
先生
(
せんせい
)
を他国の人と
眼解
(
みてとり
)
欺
(
あざむき
)
てたばこの火を
借
(
かり
)
たるならん、
可憎々々
(
にくむべし/\
)
「
否々
(
いや/\
)
にくむべからず、
吾
(
われ
)
たばこの火を
借
(
かし
)
て美人にえん(烟縁)をむすびし」と
戯言
(
たはふれ
)
ければ、岩居
手
(
て
)
を拍て大に笑ひ、先生
誤
(
あやまて
)
り
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
殺せし時
手傳
(
てつだ
)
ひて
共々
(
とも/″\
)
殺したで有うなと
故意
(
わざ
)
と疑ひの
詞
(
ことば
)
を
設
(
まう
)
けられしかば彌十は
面
(
おもて
)
を
正
(
たゞ
)
し
否々
(
いや/\
)
私し儀は其節
喧嘩
(
けんくわ
)
の聲を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
こんな不器量な顔で恥かしい事だと
否々
(
いや/\
)
ながら来ましたが、また亭主となれば夫婦の愛情は別で、お父様お母様にも云われない事も相談が出来て、結句頼もしいものだよ、あいとお云いよ/\
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
否
常用漢字
小6
部首:⼝
7画
々
3画
“否”で始まる語句
否
否応
否定
否應
否認
否縁
否諾
否乎
否味
否唯