“厭世的”の読み方と例文
読み方割合
えんせいてき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
詩人などには変に非現実的な詩をものしたり厭世的えんせいてきな詩を書いたりしているくせに、御当人の性癖は事務家よりも現実的な人が多いものだ。
オモチャ箱 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
厭世的えんせいてきな基調のうちに明るい諧謔かいぎゃくを交じえた『夢がたり』To, chevo ne bylo(八二年発表)は、この療養期の所産である。
それでいて少しも厭世的えんせいてきにならない男であった。むしろその反対に生活する事のできるために、嘘が必要になるのだぐらいに考える男であった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)