“厭世主義”の読み方と例文
読み方割合
えんせいしゅぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
厭世主義えんせいしゅぎや悲観主義はそういう事からも起るのであるまいか。それが即ち愚痴というものだ。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
彼の思想はその手法と共に次第に円熟し、高潮した英雄主義には、ショーペンハウエル風の厭世主義えんせいしゅぎが加味され、宿命悲劇の深沈しんちんたる暗さが、世界大に拡充かくじゅうされる愛の理想と結び付いた。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
社会は何時でも春の海のように穏なものと思って何の用意もなく乗出してみると忽ち風も出ればなみも起る。そこでおおい狼狽ろうばいして社会をうらみ世をののしり、いわゆる厭世主義えんせいしゅぎの悲哀観を起すようになる。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)