“拡充”の読み方と例文
読み方割合
かくじゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
京都も中国方面も、外交に、政争に、軍備の拡充かくじゅうに、物々しく動いているが、鎌倉の静かなことは
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼の思想はその手法と共に次第に円熟し、高潮した英雄主義には、ショーペンハウエル風の厭世主義えんせいしゅぎが加味され、宿命悲劇の深沈しんちんたる暗さが、世界大に拡充かくじゅうされる愛の理想と結び付いた。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)