気難きむつか)” の例文
中橋氏は二三度それを口のなかで読みかへしてゐるうち、嬉しさに覚えずほころびかゝる口もとを強くし曲げるやうにして気難きむつかしい顔をこしらへた。
打合せのあつた翌日あくるひ、紹巴は御城内へ呼出されて目つかちの殿様にお目にかゝつた。政宗は気難きむつかしい顔を、強ひてぢ曲げるやうにして一寸笑つてみせた。
この忙がしい世の中にうした理由からだと訊くと、領事は気難きむつかしい顔を一層険しくして