“おもひやり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
同情66.7%
思遣22.2%
想像11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同情おもひやりの深い智恵子は、宿の子供——十歳とをになる梅ちやんと五歳いつつの新坊——が、モウ七月になつたのに垢みた袷を着て暑がつてるのを、いつもの事ながら見るに見兼ねた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
わが空想家ならずして思遣おもひやり少きは汝も知りたらん。されど女の事をばしばらくく置け。唯だ心得がたきは、汝がいつも愛々といふことなり。我等二人は手を握りて友となりたり。その外には何も無し。
目前まのあたり見ての憂ひよりは想像おもひやりにこそ苦はまされ、別條ことなることなきよしを知らせて、其さまざまに走しる想像の苦を安めたし
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)