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涼
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りょう
ふりがな文庫
“
涼
(
りょう
)” の例文
しかしすこしも遠慮や窮屈は知らないように、部屋いっぱい
寛
(
くつろ
)
いで坐りながら、大きく扇子をうごかして、ふところへ
涼
(
りょう
)
をとっていた。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
夜に入ると
流石
(
さすが
)
に猛威をふるった
炎暑
(
えんしょ
)
も次第にうすらぎ、帝都の人々は、ただもうグッタリとして
涼
(
りょう
)
を求め、睡眠をむさぼった。
省線電車の射撃手
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
自分はもう寝ているのに、戸外にはまだ
涼
(
りょう
)
を逐うて歩く人が絶えぬらしく、足音だの、話声だのが聞える。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
稲葉山の城主
斎藤義竜
(
さいとうよしたつ
)
は、法華寺の別院で
涼
(
りょう
)
をとっていた。
赤い土の壺
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
彼は窓ぎわに
涼
(
りょう
)
をとるような
恰好
(
かっこう
)
をしながら、その実、例の鏡の裏から読みとった新しい暗号の発展を
脳裡
(
のうり
)
に描いていた。
暗号数字
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
そのあいだに、
常葉
(
ときわ
)
の局は、
唐団扇
(
からうちわ
)
で横から
涼
(
りょう
)
を送り、百合殿ノ小女房は、
天目台
(
てんもくだい
)
にのせたお薬湯の
盌
(
わん
)
をすすめた。
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
琵琶
(
びわ
)
にも、今宵は底浪が立ち騒いでいて、松から松の間には茶屋の灯もなく、また
涼
(
りょう
)
をいれる人影もない。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“涼”の意味
《名詞》
涼(りょう)
涼しさ。
(出典:Wiktionary)
涼
常用漢字
中学
部首:⽔
11画
“涼”を含む語句
荒涼
納涼
夕涼
夜涼
涼風
朝涼
涼気
清涼
爽涼
涼台
門涼
清涼殿
凄涼
涼夜
新涼
涼衣
涼炉
涼船
清涼院
涼傘
...