“門涼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かどすず50.0%
かどすずみ33.3%
かどすゞみ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鬼婆で名高い浅茅あさじヶ原に近いだけに、鬼娘の噂がそれからそれへと仰々ぎょうぎょうしく伝えられて、残暑の強いこの頃でも、気の弱い娘子供は日が暮れると門涼かどすずみに出るのを恐れるようになった。
半七捕物帳:23 鬼娘 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
蚊が居ないという裏町、俗にお園小路ととなえる、遊廓桜木町の居まわりに在り、夜更けて門涼かどすずみの団扇が招くと、黒板塀の陰から頬被ほおかぶりのぬっと出ようというすごい寸法の処柄
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
門涼かどすゞみせる二人ふたりの女の故国人ここくじんと見て語りし身の上話などにてさふらひき。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)