門涼かどすず)” の例文
鬼婆で名高い浅茅あさじヶ原に近いだけに、鬼娘の噂がそれからそれへと仰々ぎょうぎょうしく伝えられて、残暑の強いこの頃でも、気の弱い娘子供は日が暮れると門涼かどすずみに出るのを恐れるようになった。
半七捕物帳:23 鬼娘 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
病身をもてあつかひつ門涼かどすず
五百句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
世智辛せちがら浮世咄うきよばなし門涼かどすず
五百五十句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)