“門扉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もんぴ85.7%
とびら14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ののしる者もあったが、それでも、万一の騒擾そうじょうを怖れてか、門扉もんぴは、固く閉じたまま、開きもしなければ、答えもしないのである。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その煉瓦塀は、所々煉瓦がくずれていた上に、昔門扉もんぴがあったと覚しき個所が、大きく、何かの口の様に開いて、その内部は、一面に足をうずめるくさむらであった。
妖虫 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
さて、門の前まで来は来たものの、あまり凄じいようすで、門扉とびらを押す気さえしない。
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
門扉とびらを打つもの礎石いしずえを蹴るもの、丸太で土塀をえぐるものもあった。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)