“もんぴ”の漢字の書き方と例文
語句割合
門扉100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鉄の門扉もんぴ鉄柵てっさくがめぐらしてあり、どんな身分かと思うような構えだったが、大場その人はでっぷりふとった、切れの長めな目つきの感じの悪い、あまりお品のよくない五十年輩の男で
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
その他パリーの二十の街区やマレーやサント・ジュヌヴィエーヴの山などに、無数の防寨ができた。メニルモンタン街にあった防寨には、肱金ひじがねからもぎ取られた大きな門扉もんぴが見えていた。
夜の九時過ぎに梶は友人と一緒に門扉もんぴのボタンを押して女中に中へ案内された。中庭は狭くペンキのにおいがすぐ登る階段の白い両側からつづいて来た。階上の二十畳もあろうと思える客室の床は石だ。
厨房日記 (新字新仮名) / 横光利一(著)