“肱金”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひじがね85.7%
すじかね14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでみると明らかに、鉄格子と肱金ひじがねとはよく油が塗られていて、思ったよりしばしば開かれていたものらしい。その静けさは気味悪いものだった。
彼は無言のうちに、扉の一方を力をこめて押してみた。扉は丈夫でよく締まっていて、肱金ひじがねの上にきしっただけで、少しも動かなかった。他にも一つ扉が、アンナの室とブラウンの書斎との間にあった。
地面がつきて水となってる所に、分厚ぶあつな錠前と三つの太い肱金すじかねとのついてる大きな低い円形の鉄格子てつごうしを、彼は認めたのだった。