“肱掛窓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひじかけまど71.4%
ひぢかけまど28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
肱掛窓ひじかけまどから外を見れば、高野槙の枝の間から、さわやかな朝風に、微かに揺れている柳の糸と、その向うの池一面に茂っているはすの葉とが見える。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
入側いりがわ付きで折曲おりまがって十二畳敷であります、肱掛窓ひじかけまどで谷川が見下みおろせる様になって、山を前にしてい景色でございます。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
きたな四疊半よでふはん肱掛窓ひぢかけまどに、ひぢどころか、こしけて、あがるやうにして、るのをつて、くるまおとみゝましたことがある。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
佛壇につゞきて棚のやうなものを調しつらへ、これに歌集または料紙箱れうしばこ、硯など色々あり、下のかたは壁にてその前に爐を設く。下のかた折曲りて竹の肱掛窓ひぢかけまどあり。
能因法師 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)