“ひじかけまど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
肱掛窓62.5%
肘掛窓25.0%
肘懸窓12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
入側いりがわ付きで折曲おりまがって十二畳敷であります、肱掛窓ひじかけまどで谷川が見下みおろせる様になって、山を前にしてい景色でございます。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
肘掛窓ひじかけまどの外の高野槙こうやまきの植えてある所に打水をして、煙草をみながら、上野の山でからすが騒ぎ出して、中島の弁天の森や、はすの花の咲いた池の上に、次第に夕靄ゆうもやが漂って来るのを見ていた。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
宗吉は針のむしろを飛上るように、そのもう一枚、肘懸窓ひじかけまどの障子を開けると、さっと出る灰の吹雪は、すッと蒼空あおぞらに渡って、はるかに品川の海に消えた。
売色鴨南蛮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)