“天目台”の読み方と例文
読み方割合
てんもくだい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のどがかわけば小間使いが天目台てんもくだいをすりあしでささげてまいりたばこがほしければ一ぷく一ぷくそばから長い煙管キセルにつめて火をつけて出す
蘆刈 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
顔に見覚えのある、司馬の門弟の少年が一人、しとね天目台てんもくだいにのせた茶などを、順々に運び出てすすめたのち、つつましやかにさがってゆく。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そのあいだに、常葉ときわの局は、唐団扇からうちわで横からりょうを送り、百合殿ノ小女房は、天目台てんもくだいにのせたお薬湯のわんをすすめた。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)