“爽涼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうりょう80.0%
さうりやう10.0%
はっきり10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
でも見渡す限りのこの不破の古関のあとの、庭にも、やぶにも、畠にも、爽涼そうりょうたる初秋の気がちて、悪気の揺ぐ影は少しもありません。
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
小禽ことりが可愛くさへづつてゐた。ゆつくりと窓を開けると、かあつとした高原の空と、緑は、お互ひに、上と下とが反射しあつてゐるかのやうな爽涼さうりやうさであつた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
この世でなければ見る事の出来ない明瞭な程度と、これに伴う爽涼はっきりした快感をもって、他界の幻影まぼろしに接したと同様の心持になったのである。自分は大きな往来の真中に立っている。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)