“そうりょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
惣領46.3%
総領22.0%
爽涼19.5%
蒼涼12.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先代信秀が、信長のために、傅役もりやくとしておいた老臣の平手中務には、三人の男子があった。惣領そうりょうが五郎左衛門、次男が監物けんもつ、三男を甚左衛門といった。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
むかしは貴族きぞくの家の長子に生まれると福分ふくぶんを一人じめにすることができたが、今日の労働者ろうどうしゃの家庭では、総領そうりょうはいちばん重い責任せきにんをしょわされる。
湯あがりの爽涼そうりょうな肌に、衣服もえて、客の官兵衛はよみがえったように、遠慮なく日ごろよりよく飲み、またよく語った。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あの市街の石のような沈黙のうちに、僕は見たんだ、蒼涼そうりょうたるよるの流に包まれて紅き血汐の暴いバッカントの踊るのを。その屋根屋根をめぐって燐光の燃え、怪しい物かげのゆらゆらと反映するのを。