“夜涼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やりょう62.5%
すずしさ12.5%
やれう12.5%
よびえ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
種彦は遠くもあらぬ堀田原ほったわらの住居まで、是非にもお供せねばという門人たちの深切しんせつをも無理に断り、夜涼やりょうの茶屋々々にぎわう並木の大通おおどおり横断よこぎって
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
夜涼すずしさが頬をめて、吉野は何がなしに一人居る嬉しさを感じた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
ひらけたる所は月光げつくわうみづの如く流れ、樹下じゆか月光げつくわうあをき雨の如くに漏りぬ。へして、木蔭をぐるに、灯火ともしびのかげれて、人の夜涼やれうかたるあり。
良夜 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
夜涼よびえが頬を舐めて、吉野は何がなしに一人居る嬉しさを感じた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)