“蛞蝓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なめくじ75.0%
なめくぢ22.9%
なめくじら2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は音のしないようにソーッと歩いて、扉の所に立っていた蛞蝓へ、一円渡した。渡す時に私は蛞蝓のびた手を力一杯握りしめた。
淫売婦 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
「年増の方は蛞蝓甘鹽で三日ばかり煮込んだやうな女で、お吉と言ひますがね、自分の部屋で宵からの放樂寢で」
鼠が葱を噛って、葱の根に蛞蝓でも這ってはゐないか。水道の水がボトボト鼻血を流し、柱の火災除けのお守りがかっと口をあけて、焔を吐き出したら。
(新字旧仮名) / 原民喜(著)