“なめくぢ”の漢字の書き方と例文
語句割合
蛞蝓100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
海鼠なまこ蛞蝓なめくぢは、矢張り心理で行動することも有るのでは有らうが、殆んど生理でのみ行動して居るやうで、心理で行動して居るところは吾人の眼には上らぬと云つても可なる位である。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
それは俊が森枳園と同じく蛞蝓なめくぢを嫌つて、闇中に蛞蝓を識つたと言ふことである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
其の薄暗い中に、べにや黄の夏草の花がポツ/\見える。地べたは青く黒ずむだこけにぬら/\してゐた………眼の前の柱を見ると、蛞蝓なめくぢツたあとが銀の線のやうにツすりと光ツてゐた。
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)