“白靴”の読み方と例文
読み方割合
しろぐつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夏になったので去年の白靴しろぐつを出して見ると、かかとのゴムがだいぶすり減っている。靴自身も全体にだいぶひどくなっているから一つ新調することにした。
試験管 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
折り目の正しい白ズボンに白靴しろぐつをはいた彼の脚は窓からはいる風のために二つとも斜めになびいている! 彼はこう言う光景を見た時、ほとんど彼の目を信じなかった。
馬の脚 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
給仕が出ていくと入れちがいにはいってきたのは白いリンネルの背広を着て、白靴しろぐつ穿いた遠山勝男まさおだった。彼は東亜局長の次男で、一年前から情報部に勤務している真面目で、快活な青年だった。
鉄の規律 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)