“山女魚”の読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
やまめ100.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私の、山女魚やまめ釣りを習った場所は奥利根であった。この地元では春先、山女魚を釣るのに餌は鰍の卵と、山ぶどうの虫を餌に用いたのである。
鰍の卵について (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
だが、しばし考へてみると先年浅間山の北ろく六里ヶ原へ山女魚やまめ釣におもむいたとき、そこの養狐場へ厄介になつたことがある。
たぬき汁 (新字旧仮名) / 佐藤垢石(著)
また、川魚では初秋の冷風に白泡をあげる峡流の奥からくだってくる子持ち鮎の旨味と、木の葉山女魚やまめの淡白にも食趣の満足を覚えていたのであった。
すっぽん (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
都人士のみではないわれわれ一千米の海抜の高原で仕事をして居るものも、一層高い海抜を恋うて、山女魚やまめ岩魚いわなを追つて居る。
健康を釣る (新字旧仮名) / 正木不如丘(著)
かつて、この子が五、六歳の頃、私は奥利根川沼田地先の鷺石橋の下流へ、山女魚やまめ釣りに連れて行ったことがあるが、それから一度も川へ伴ったことがなかった。
小伜の釣り (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
妙義山の南麓から出る西牧川と南牧川を合わせる鏑川の水は美しい。おいしい鮎が大きく育つ。わけて南牧川の支流、塩沢川の山女魚やまめには、数々の想い出がある。
水の遍路 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
三月中旬の北風の吹くある寒い日に、三歳になる子供を連れて、奥利根の沼田と岩本の中間にある曲っ滝へ山女魚やまめ釣りに行った。
利根川の鮎 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
獲たる山女魚やまめやはやに味覚を驚かせ候が、まれに美禄の配給にめぐり合い申せば僅かなる一盞に陶然として、わが身の生き甲斐を
わが童心 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
釜無支流の立場川、高原療養所近く流れて八ヶ岳山麓の本郷村立沢部落迄、もっぱら木の葉山女魚やまめ餌は蚯蚓みみずである。
釣十二ヶ月 (新字旧仮名) / 正木不如丘(著)
上流の土樽、中里あたりはまだ渓谷をなしていて、山女魚やまめ岩魚いわなの釣りばかりであるが、湯沢温泉まで下ると、寺泊の堰の天然鮎を送ってきて放流している。
(新字新仮名) / 佐藤垢石(著)