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『箱根の山』
ふりがな文庫
『
箱根の山
(
はこねのやま
)
』
朝の薄ら陽があかあかと箱根街道を照らしていた。二重廻しを着た六尺豊かな親父の私は、今年六つになる三尺にも足りぬ息子一郎の手を引いて、霜柱の立ったその街道に出て行った。 昭和十八年十二月三十日、私は歳末の一両日の休みを利用して、その前日から箱 …
著者
田中英光
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文藝春秋 別冊2」1946(昭和21)年5月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約34分(500文字/分)
朗読目安時間
約57分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
後
(
しりえ
)
可憐
(
いと
)
噫
(
おくび
)
滑
(
なめら
)
闇
(
くら
)
塔沢
(
とうのさわ
)
斯
(
か
)
武夫
(
もののふ
)
潺湲
(
せんかん
)
猶
(
なお
)
蘆湖
(
あしのこ
)
蟠
(
わだかま
)
頂辺
(
てっぺん
)
鳬
(
けり
)