“蟠”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
わだかま70.2%
わだか23.4%
わだかまり2.6%
とぐろ0.9%
わだ0.9%
うずくま0.4%
はびこ0.4%
ばん0.4%
0.4%
わたか0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“蟠”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > スポーツ・体育 > 戸外レクリエーション22.1%
歴史 > 地理・地誌・紀行 > 日本19.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語4.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
赤羽主任は、それをチラと見るや、たちまちにして脳裡にわだかまっていた疑問を一掃いっそうし得ることが出来たのだ。
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
紅葉もまた打解けて少しもわだかまりがなく用件以外の四方山よもやま世間咄せけんばなしをしてその夜をかした。
この山脈が湖面に浮んで居る有様はちょうど大龍が蜿蜒えんえんとして碧空にわだかまるというような有様で実に素晴らしい。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
晴れかかりたるまゆに晴れがたき雲のわだかまりて、弱きわらいいてうれいうちより洩れきたる。
薤露行 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
姿もかたちも、世にまたかほどまでに打解けた、ものを隠さぬ人を信じた、美しい、しかもわだかまりのない言葉はあるまい。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
成程、このように云われて見れば、如何にもそれに相違無かったので、二人は無言で刀を置いた。そうして間も無く松太郎は辞し去り、事は穏便に治ったが、その時以来わだかまりが二人の間には出来たのであった。
高島異誌 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
国手、お前んはまた毎晩のように、蛇がとぐろを巻いておる上で、お孝といちゃついてござる勘定だ。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
たまらないと言っちゃない。あいつ、麟を改めてうろことすればいい、青大将め。——聞けばそいつが(次第前後す、段々解る)その三崎町のお伽堂とかでとぐろを巻いて黒い舌をべらべらとやるのかい。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
東京の浅草千束町——詳しく云えば千束町の一部と猿之助横町の一画全部、三町四方にわだかまる三百余軒の醜業窟六百余人の醜業婦は、このような理由で久しい間狙われていた。
東京人の堕落時代 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
お六はさう言つてわだかまりもなく笑ふのです。
それゆえ、川に架け渡した小橋は洪水のときをおもんばかって橋礎から別誂えに高く築いたその上にも水の届かないよう高くそびえさして架け渡してあるので、そこだけ海亀の背でもうずくまっているかのように平野の景色の中に眼立ちます。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
この草庵を建てるので、草や木を刈ってみても、伸びて欲しい植物は伸びず、醜草しこぐさや邪魔な灌木かんぼくは、刈っても刈っても、はびこって仕方がない。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
官誥かんこう花をばん
愛卿伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
それから蛸と同類で、現世界には化石となってのみあとを留むるアンモナイツは、漢名石蛇というほどいた蛇によく似いる。
ジエィンを離して置かねばならないのは、殘念だ。ジエィンがもつと愛想あいそのいゝ子供らしい性質や、もつと魅力のある、はきはきした態度——つまり、もちつと輕くて、わたかまりが無くて、素直すなほにならうと、心底しんそこつとめるのを、ベシーから聞くなり、親しく見るなりするまでは、不平の無い、快活な子供たちにのみ授ける特權から、ジエィンを除外ぢよぐわいしなければならない。