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蟠
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わだかまり
ふりがな文庫
“
蟠
(
わだかまり
)” の例文
姿も
容
(
かたち
)
も、世にまたかほどまでに打解けた、ものを隠さぬ人を信じた、美しい、しかも
蟠
(
わだかまり
)
のない言葉はあるまい。
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そうして間も無く松太郎は辞し去り、事は穏便に治ったが、その時以来
蟠
(
わだかまり
)
が二人の間には出来たのであった。
高島異誌
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
その間に何の
蟠
(
わだかまり
)
もなく、相手が外国人なるか自国人なるかの差までも消え失せるのである。
東西相触れて
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
腹に暗き鬼を生ずとしてある疑心の
蟠
(
わだかまり
)
があったのも、お夏を一目見たばかりで、霧の散ったように、我ながらに
掴
(
つかま
)
え処もなくて済んだその時、今そこに婆さんの顔ばかりとなったのみならず
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
これは大急ぎで走って来たからでござる。堤の真ん中を歩かずに、端ばかり選んで歩いたというのは、心に
蟠
(
わだかまり
)
があったからで、他人に見られるのを恐れる人は、
定
(
きま
)
ってこういう態度を
執
(
と
)
ります。
名人地獄
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
「さようなこと申しましたかな。ふうん。……いや、心に
蟠
(
わだかまり
)
となっていることは、つい眠った時などに出るものと見えますのう。……細木永之丞というのは、わしの親友でな、同じ新選組の隊士なのじゃが、故あって、わしが討取った男じゃ」
甲州鎮撫隊
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
蟠
漢検1級
部首:⾍
18画
“蟠”を含む語句
蟠踞
蟠居
蟠屈
蟠龍
竜蟠
蟠竜
蟠拠
蟠作
大伴蟠龍軒
蟠祭
蟠松矯樹
蟠竜軒
蟠簇
蟠結
蟠纏
蟠蜒
蟠蜛
鬱蒼蟠居
蟠桃河
蟠桃会
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