“蟠桃河”の読み方と例文
読み方割合
ばんとうが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そしてそこの蟠桃河ばんとうがの岸までくると、持っていたすずの茶壺を、河の中ほど目がけてほうり捨ててしまった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私は、楼桑村に永らく住む百姓の劉玄徳という者ですが、かねて、蟠桃河ばんとうが上流かみの村に、醇風良俗の桃源があると聞きました。おそらく先生の高風に化されたものでありましょう。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蟠桃河ばんとうがの水は紅くなった。両岸の桃園は紅霞こうかをひき、夜は眉のような月が香った。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)