とぐろ)” の例文
国手、お前んはまた毎晩のように、蛇がとぐろを巻いておる上で、お孝といちゃついてござる勘定だ。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
たまらないと言っちゃない。あいつ、麟を改めてうろことすればいい、青大将め。——聞けばそいつが(次第前後す、段々解る)その三崎町のお伽堂とかでとぐろを巻いて黒い舌をべらべらとやるのかい。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)