“やまめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
山女魚56.7%
山女19.4%
9.0%
山魚9.0%
山目1.5%
山鯇1.5%
鉱山奴1.5%
1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私の、山女魚やまめ釣りを習った場所は奥利根であった。この地元では春先、山女魚を釣るのに餌は鰍の卵と、山ぶどうの虫を餌に用いたのである。
鰍の卵について (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
女学生たちのゆう飯の膳に出たものは、山女やまめの塩焼と豆腐のつゆとひらとで、平の椀には湯葉と油揚あぶらげきのことが盛ってあった。
山椒魚 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
私は可笑しくなった、そんなことでやまめや岩魚が釣れるなら世話はないと思った。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
夕方釣つて來たといふ山魚やまめ魚田ぎよでんも添へてあつた。折柄烈しく音を立てゝ降りそめた雨を聞きながら、火鉢を擁して手づから酒をあたゝめ始めた。
みなかみ紀行 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
糸の先には山目やまめ一尾いちび溌溂はつらつと銀のようにおどっていた。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
とうとう一尾いっぴきも釣れずに家へ帰ると、サアおこられた怒られた、こん畜生ちくしょうこん畜生と百ばかりも怒鳴どなられて、香魚あゆ山鯇やまめは釣れないにしても雑魚ざこ位釣れない奴があるものか
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
『小さい奥様』と呼んでいた。だが、あの鉱山奴やまめのおかげで、我々は何もかも忘れてしまったのだ。あれは娘の学校の話を
女「アノやまめが出来ます」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)