“やまめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
山女魚55.0%
山女18.3%
山魚10.0%
10.0%
山目1.7%
山鯇1.7%
鉱山奴1.7%
1.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのころ、澄んだ渓水の中層を落葉にからまりながら下流へ下流へと落ちていく魚がある。これを木の葉山女魚やまめという。
木の葉山女魚 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
だがしばし考えてみると、先年浅間山の北麓六里ヶ原へ山女魚やまめ釣りに赴いたとき、そこの養狐場へ厄介になったことがある。
たぬき汁 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
曇天の夕焼が消えかかつた時、私たちは囲爐裡の火を囲んで、竹串にあぶつた山女やまめを肴に、鍋で炊いた飯を貪り食つた。
槍ヶ岳紀行 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
皮粕は他の淵の倍も入れられた。二三尾の岩魚いわなず浮いて来た。そのあとから山女やまめが一つ浮いて来た。
岩魚の怪 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
七兵衛が、多摩川の岸の岩の上に立って、水の中を見ながら、それそこにはあゆがいる、山魚やまめがいる、かじかがいる、はやがいる、おこぜがいる、ぎんぎょがいる。
秋の水がつめたくなって、はや山魚やまめもいなくなったいまじぶん、なにをる気か、ひとりの少年が、蘆川あしかわとろにむかって、いとをたれていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
殊に豚、猪、雉、山鳥、鮭、鱒、やまめの如き蛇類を食する者の肉は妊娠中決して食うべからず。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
私は可笑しくなった、そんなことでやまめや岩魚が釣れるなら世話はないと思った。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
素戔嗚はすぐに糸を上げた。糸の先には山目やまめ一尾いちび溌溂はつらつと銀のようにおどっていた。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
香魚あゆ山鯇やまめは釣れないにしても雑魚ざこ位釣れない奴があるものか、大方遊んでばかりいやがったのだろう、このつぶ野郎やろうめッてえんでもって、釣竿を引奪ひったくられて
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「あれは、いつも娘のことを『小さい奥様』と呼んでいた。だが、あの鉱山奴やまめのおかげで、我々は何もかも忘れてしまったのだ。あれは娘の学校の話をしたかもしれない。が、私は忘れてしまった。すっかり忘れてしまった。どうしても思い出せない。」
女「アノやまめが出来ます」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)