“おとこやもめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
男鰥58.3%
鰥夫25.0%
男鰥夫8.3%
8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先年妻を先立たせて以来、側室そばめも置かない男鰥おとこやもめ生活くらし、それだけ真面目な人物であったが、娘を愛する心持ちは、人いちばいすぐれていた。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
わたくしは鰥夫おとこやもめになった抽斎のもとへ、五百のとぶらい来た時の緊張したシチュアションを想像する。そしてたもつさんの語った豊芥子ほうかいしの逸事をおもい起して可笑おかしく思う。五百の渋江へ嫁入する前であった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
なるほど男鰥夫おとこやもめの住居らしく散らかってはいたが、さして困っている生計くらしとも思われない。女房にょうぼを失くした淋しさから櫛をやったりしてお菊の歓心を買うに努めていたものとみえる。
肥り返って岩畳骨格がんじょうづくりの男だ。顔は頗る不器用で御丁寧におとこやもめと来ているが、お金は大層あるそうだ。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)