“あけび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
通草61.5%
木通19.2%
通蔓草7.7%
山女3.8%
朱実3.8%
決明果3.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
膝からまた真白まっしろ通草あけびのよう、さくり切れたは、俗に鎌鼬かまいたちけたと言う。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
すがれ果てた木槿むくげの風防垣が白く、薄紫に光を燻して続いてゐると、通草あけびの殻や、蔓草の黒い光沢のする細かな実も蔓と絡んでゐる。
蜜柑山散策 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
夏の野に木苺きいちごをもとめ、秋の山に木通あけび葡萄ぶどうつるをたずねて、淡い淡い甘味に満足しているのである。
白峰の麓 (新字新仮名) / 大下藤次郎(著)
彼は書きかけの原稿やペンやインキなど入れた木通あけびの籠を持ち、尋常二年生の彼の長男は書籍や学校道具を入れた鞄を肩へかけて、袴を穿いていた。
子をつれて (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)
一日のうち一時間も日光が射すだろうかと思われるこの谷間の径には到る処に今を盛りの通蔓草あけびの実が垂れ下っていた。
みなかみ紀行 (新字新仮名) / 若山牧水(著)
そして森なかの常磐木にからんで枝垂れてゐる通蔓草あけびの花がいま盛りである。
家のめぐり (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
同時に、蛇のように、再び舌がうねって舐め廻すと、ぐしゃぐしゃと顔一面、山女あけびつぶして真赤まっかになった。
古狢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……奥州辺とは事かわって、加越かえつのあの辺に朱実あけびはほとんどない。
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
が、歯にカッとすべって、くちびる決明果あけびのごとく裂きながら、咽喉へはずれる、その真中まんなか、我と我が手に赤熊が両手に握って、
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)