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『家のめぐり』
ふりがな文庫
『
家のめぐり
(
いえのめぐり
)
』
先づ野蒜を取つてたべた。これは此處に越して來た時から見つけておいたもので、丁度季節なので三月の初め掘つて見た。少し過ぎる位ゐ肥えてゐた。元來此處の地所は昨年の春までは桃畑であつた。百姓たちが桃畑の草をとつて畑つゞきの松林の蔭に捨て、毎年捨て …
著者
若山牧水
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約7分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
謂
(
いひ
)
牛蒡
(
ごばう
)
撓
(
たわ
)
楤
(
たら
)
獨活
(
うど
)
茱萸
(
ぐみ
)
茹
(
ゆ
)
野蒜
(
のびる
)