“あけみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アケミ
語句割合
朱実52.9%
曙覧17.6%
曙覽11.8%
曙美5.9%
朱實5.9%
朱身5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして、彼の厚い二つの唇は、兵士たちの最後の者が、跛足びっこを引いて朱実あけみを食べながら、宮殿の方へ去って行っても開いていた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
たとえば、万葉の正統の受継者は、訓古と模倣と形式だけを事とした中世の歌読みでは無くして、却ってたとえば源実朝であり、たとえば橘曙覧あけみであり、たとえば平賀元義であった如く。
俳優への手紙 (新字新仮名) / 三好十郎(著)
右は、橘曙覽あけみの作で、概ね出陣する人に贈つたものが多い。さういふ軍にいでたつ人に贈つたかういふ種類の歌はもつとあるが、今は割愛することとする。
愛国歌小観 (旧字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
それに画題を曙美あけみとして、おやくそくおめでとうと、かいてあった。その曙美はすでに女子大高校生で西生田の寮にいる。大観さんの訃を知ったら、きっとあの子は泣くだろうと思う。
たかだかと冬木の朱實あけみ垂りにけりきびしくもむか向ひ墓原
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
掠り傷のあとを増して、炎を立てているような朱身あけみとなった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)