曙覧あけみ)” の例文
旧字:曙覽
私も曙覧あけみの独楽吟の数首をそんな風に作曲したことがある。さらに短い国民的詩形の俳句となると作曲はますます困難で、せいぜいそれを題詩とする小器楽曲を作るぐらいであろう。
歌詞とその曲 (新字新仮名) / 信時潔(著)
たとえば、万葉の正統の受継者は、訓古と模倣と形式だけを事とした中世の歌読みでは無くして、却ってたとえば源実朝であり、たとえば橘曙覧あけみであり、たとえば平賀元義であった如く。
俳優への手紙 (新字新仮名) / 三好十郎(著)
余の初め歌を論ずる、ある人余に勧めて俊頼としより集、文雄ふみお集、曙覧あけみ集を見よという。それかくいうは三家の集が尋常歌集に異なるところあるをもってなり。まずみなもとの俊頼の『散木弃歌集さんぼくきかしゅう』を見て失望す。
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)